臨床薬理の進歩 No.41
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/ / / )ZCRV)gk/gm)gk/gm度濃ZCRV度濃ONVONV(比謝代Lm/gμ(Lm/gμ(ONVZCRV(A)2.52.01.51.00.5EM(B)1.00.750.50.25000/8642002468IMPMEM(C)16.06.04.02.0IMPM15.8EMIMPM代謝比の逆数値との相関考  察PM群の飽和指数は0.505(r=0.782、P<0.01)、0.703(r=0.755、P<0.001)、および0.923(r=0.939、P<0.001)であった(図4)。CYP2C19の表現型間の飽和指数に有意な差を認めた(EM vs IM: P<0.01, EM vs PM: P<0.01, IM vs PM: P=0.027)。図3 免疫不全患者におけるCYP2C19表現型が(A)VRCZ濃度、(B)VNO濃度、および(C)代謝比に及ぼす影響箱ひげの箱の上端と下端はそれぞれ、75パーセンタイルと25パーセンタイルであり、中央のバーは中央値を示す。*P<0.05は統計的有意性を示す。図4 免疫不全患者におけるボリコナゾールの血中濃度と(A)CYP2C19 EM(●)、(B)IM(○)、および(C)PM(×)VRCZの薬物動態と有害反応の関係 VRCZの血中濃度は総ビリルビン濃度、アスパラギン酸アミノ基転移酵素、アラニンアミノ基転移酵、およびγ-グルタミルトランスフェラーゼなどの肝毒性に関連する臨床検査値と相関しなかった。VNOの血中濃度は、総ビリルビン濃度と相関があった(R2=0.095、P=0.043)。視覚障害と皮膚障害の発生率は、VRCZ濃度(R2=0.031、P=0.874)およびVNO濃度(R2=0.031、P=0.874)とは相関しなかった。 本研究では、免疫不全患者におけるVRCZおよびVNOの血中動態と有害反応との関係性を評価した。VRCZ代謝酵素のFMO3におけるE158K/E308G遺伝子多型は、代謝促進に作用しVRCZの血中濃度を低下させた。一方、その遺伝子多型、VNO濃度は有害反応の発生率と直接関連はしていなかった。 FMO3 E158K/E308G遺伝子多型は、VRCZの血中濃度を下げ、高い代謝比を示した。これは、FMO3 E158K/E308G遺伝子多型がVRCZの代謝活性の促進に寄与していることを示している。糖質11210VRCZ濃度 (µg/mL)(C)(B)(A)10

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