写真3 お気に入りのワイナリーのひとつBalducciVineyards普段セントルイスでは街中で日本人に遭遇することはまずありませんでしたので、初めてシカゴに訪れた際に頻繁に日本人とすれ違うことに大変驚いたことを覚えています。 セントルイスの北側にはミズーリ川が流れていますが、その流域にはワイナリーが点在しています。今でこそアメリカのワイン生産地としてはカリフォルニア州が有名ですが、実はミズーリ州はアメリカの中で最も歴史があり、かつては全米一の生産量を誇ったワインの生産地でありました。ミズーリ州はアメリカの中でも飲酒に関して寛容な州ですので、車で1時間ほどかけてドライブしながらお気に入りのワイナリーに行き、雄大な自然を感じながらワインと食事を楽しむというのが、春から秋の良く晴れた週末の楽しみのひとつでした。 また4月上旬から9月下旬にかけてはメジャーリーグのレギュラーシーズンですので、地元でセントルイス・カージナルスの試合が行われる日にはスタジアムまで足を運んでいました。内野でも後方座席は20ドル程度で購入することができるため比較的気軽に観戦することができます。メジャーリーグの雰囲気は日本のプロ野球のそれとはまたひと味違ったもので、試合もさることながら、バドワイザーのビールを片手に試合の合間に繰り広げられるDJやオルガン奏者の巧みなアナウンスや演奏を楽しむのもアメリカ流のエンターテインメントだと思います。 それぞれの地域に「ご当地グルメ」がある日本と違い、アメリカでは何処に行ってもハンバーガー、ピザ、パスタが定番ですが、ミズーリ州はバーベキューが有名です。おもにカンザスシティが中心ですがセントルイスにも何軒か人気店があり、特にPappy’s Smokehouseは行列が絶えることがありません。時間をかけてゆっくりスモークされた豚バラ肉のブロックにトマトベースの甘辛いソースを絡めたバーベキューは軟らかくジューシーで癖になる味です。このPappy’s SmokehouseはSLUのすぐ近くに位置していたため、平日の仕事帰りにもよく立ち寄りました。その他にもセント●米国セントルイス大学肝臓センター留学記写真4 セントルイス・カージナルスの試合が行われる日の球場周囲の様子チームカラーの赤いTシャツを着たりや帽子を被った人たちで溢れかえる。右側にはBudweiserのビアホールがある。157
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