臨床薬理の進歩 No.41
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9A12B2316%2 mL方  法含有ナノバブルによる難治性根尖性歯周炎治療の有効性を検討した。1. ドキシサイクリン含有ナノバブルによるStreptococcus mutansの歯垢・バイオフィルム除去 う蝕の主要原因菌であるStreptococcus mutans (ATCC 25175)をブレインハートインヒュージョンブイヨン(BHI)(関東化学)培地にて培養し、菌液を1×108 CFU/mLに調製した。細胞培養プレート48 wellの各wellにBHI Broth+5%スクロースを1 mL添加した後、同wellに50 μLのStreptococcus mutans培養液を加えた。ハイドロキシアパタイト(HA)disc(HA48-3, Funakosi)を浸漬し、48時間培養し、歯垢・バイオフィルム図1 ビーグル犬を用いた難治性根尖性歯周炎モデルにおけるドキシサイクリン含有ナノバブルによる根管治療法A. 難治性根尖性歯周炎モデルの作製方法 B. ドキシサイクリン含有ナノバブルによる根尖性歯周炎治療方法CBCT:Cone Beam CTナノバブル薬剤導入法を用いた難治性根尖性歯周炎治療を形成させた。ナノバブルの洗浄効果を検討するため、このHA discに対して、蒸留水、ナノバブル(歯科用ナノバブル発生装置, FOAMEST 8®)、35 μg/mLドキシサイクリン、35 μg/mLドキシサイクリン含有ナノバブルを10分間作用させた後、2%グルタールアルデヒドにて12時間固定し、30、50、70、90、100%エタノールにて脱水後、白金10 kVにて蒸着(導電膜蒸着(スパッターコーティング)MSP-20-UM, 真空デバイス)した。その後、それぞれの標本を走査電子顕微鏡(VE9800, KEYENCE)にて観察した。2. ビーグル犬を用いた難治性根尖性歯周炎モデルにおけるドキシサイクリン含有ナノバブルの除菌効果 動物実験は、長寿医療研究センター動物実験倫理委員会の承認を得て実施した(動28-23)。CBCT

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