C6005004003002001000個数(C管細600牙500象4003002001000AD.W.)mm/)mm/22個数(管細牙象B図4 ドキシサイクリンによるナノバブルの性状変化:ナノバブルD.W.A.ドキシサイクリンを用いた歯への浸透実験 B.ブタ歯を用いたスメア層除去 電子顕微鏡像 C.ブタ歯を用いたスメア層除去の:ドキシサイクリン統計的比較D.W.:蒸留水 NB:ナノバブル DOXY:ドキシサイクリン。 n=5、平均値± S.D.P<0.01, Tukey testNBDOXYDOXY+NBNBDOXYP<0.01, Tukey testNBDOXYDOXY+NBNBDOXY:ナノバブル:ドキシサイクリンRCAD.W.RC除去効果およびゼータ電位の変化1mmNBNB濃度(数/mL)5.76E+074.77E+07NBDOXY + NBNBBRCD.W.RCNB1mm1mm10μm10μm1mm1mm10μm10μmDOXYDOXY+NBDOXY+NBDOXY最大粒径(nm)ゼータ電位(mV)−23.8180248−4DOXYDOXY+NBRCDOXYRCDOXY+NBRC1mm10μm10μmRC 以前、我々は軽度の根尖性歯周炎にドキシサイクリン含有ナノバブルが根管の無菌化に効果があることを明らかにした8)。しかし、今回の結果により、ドキシサイクリン含有ナノバブルは難治性根尖性歯周炎に効果がないことが明らかとなった9)。この原因として、ナノバブルの浸透効果やスメア層除去効果がドキシサイクリンと混合することで失われていることから、ナノバブルが消失していることが考えられた。実際に、ナノバブルの濃度が減少していること、および、マイナスのゼータ電位が消失していることからも、ナノバブルのドキシサイクリン含有による消失が示唆される。軽度の根尖性歯周炎においては、原因菌が象牙細管の奥深くまで侵入しておらず、ドキシサイクリン含有ナノバブルはわずかではあるが浸透性があるため、殺菌効果を発揮することができたが、難治性になり象牙細管の奥深くまで細菌が侵入してしまうとナノバブルの効果が発揮できなかった可能性がある。また、何度か適応を繰り返したため、ドキシサイクリン耐性菌が生じ、より殺菌効果が弱くなったと考えられた。今回の結果より、ナノバブルを難治性根尖性歯周炎治療に用いるために1mm10μm1mm10μm表2 ナノサイト、ゼータサイザーによるナノバブル性状の計測NB:ナノバブル DOXY:ドキシサイクリン考 察************バブル単独では強い傾向がみられるものの、ドキシサイクリン含有ナノバブルでは浸透が大きく減少していた。また、蒸留水、ドキシサイクリンのみではほとんど浸透性がみられなかった(図4A)。5. ドキシサイクリン含有ナノバブルのスメア層 スメア層は蒸留水、ドキシサイクリンのみ、ドキシサイクリン含有ナノバブルでは全く除去できず、ナノバブルのみでスメア層は除去できた(図4B、C)。6. ドキシサイクリンによるナノバブルの濃度、粒径 ナノバブルの濃度および粒形をナノサイトにて測定すると、ドキシサイクリンを加えることで、ナノバブルの濃度が減少し、粒形も大きくなった。また、ゼータ電位を測定すると、マイナス荷電が大きく消失していた(表2)。12
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