臨床薬理の進歩 No.41
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233333334312345678910MedicationBPND**4.351.782.104.972.593.072.953.263.042.76* UPDRS運動スコア**1回目の11C-preladenant PET(baseline)における線条体全体のBPNDBSA : body surface area(体表面積)UPDRS : Unified Parkinson's Disease Rating ScaleHY : Hoehn-Yahr stage表1 パーキンソン病患者の臨床像(文献7を改変)Dose ofistradefylline AgeSexBSA(m2)69F1.5184M1.7285M1.5659M1.9674M1.6074M1.7667M1.5976M1.4881F1.4980M1.66Patients20 mg20 mg20 mg20 mg20 mg40 mg40 mg40 mg40 mg40 mg Istradefyllineの医薬品インタビューフォームによると、istradefylline 20 mgを成人男性に単回経口投与したとき、最高血中濃度到達時間(tmax)は2時間、最高血中濃度(Cmax)は112.9 ng/mL、消失半減期(t1/2)は57.09時間とされる。したがって、本研究では、2回目の11C-preladenant PETの検査中に血中濃度が最大に達するように、istradefyllineの内服時間を2回目の11C-preladenant PETの1.5時間前に設定した。 カフェインはアデノシンA2A受容体に結合するため、istradefyllineと競合する可能性がある。カフェインの影響をできるだけ除外するため、全ての被験者に対して、11C-preladenant PETの前日からカフェイン制限を指導した。具体的には、コーヒー、お茶、エナジードリンク、チョコレート等のカフェインを含む飲料や食品の制限を指導した。3)PETとMRIの検査 11C-preladenant PETは、Discovery PET/CT 710スキャナーを用いて、11C-preladenantの投与後から70分間のダイナミック撮影を行った。MRIは、Signa HDxt 1.5T scanを用いて、3D撮影を行った。PETおよびMRIデータは、FMRIB Software パーキンソン病におけるアデノシンA2A受容体の病態解析Duration(y) 3656552281111UPDRS*HYDyskinesia14243641232529223519nononononononoyesnonoLevodopaLevodopa, Ropinirole, SelegilineLevodopa, Pramipexole, SelegilineLevodopa, Lotigotine, SelegilineLevodopa, PramipexoleLevodopa, LotigotineLevodopa, Pramipexole, Selegiline, DroxidopaLevodopa, PramipexoleLevodopa, PramipexoleLevodopa, Pramipexole図1 関心領域の一例(文献7を改変)MRI画像に11C-preladenant PET画像を重ね合わせた融合画像の右半球に関心領域を表示した。腹側線条体がグレー、尾状核が白、被殻が黒、である。Library version 5.0.4(FSL)を用いて、処理した。4)関心領域の設定とPET画像の処理 3D-MRI画像とFSL FIRSTを用いて、線条体と小脳に関心領域を作成した。線条体の関心領域は、尾状核、被殻、腹側線条体の3つの区分に分割した(図1)。小脳は参照領域に設定した。1717

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