臨床薬理の進歩 No.42
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結  果をPBSに交換した。細胞を、670-710 nmの波長で発光するNIR発光ダイオード(L690-66-60; ウシオ エピテックス)で照射した。実際の電力密度(mW/cm2)は光パワーメータ(PM100; Thorlabs)を用いて測定した。In vitro NIR-PITの定量的評価 Rova-IR700を用いたNIR-PITのin vitro細胞傷害性を、ルシフェラーゼ活性およびフローサイトメトリーとPI染色で定量的に評価した。ルシフェラーゼ活性のために、150 μg/mLのD-ルシフェリン含有培地(GoldBio)200 μLをNIR-PITの24時間後にPBSで洗浄した細胞に投与し、発光をプレートリーダーで分析した。(Powerscan 4; BioTek)。NIR-PITの後、異なる時点(1、3、6および24時間)でルシフェラーゼ活性を評価し、この結果からルシフェラーゼ活性はNIR-PITの24時間後に評価することとした。フローサイトメトリーアッセイでは、光照射の1時間後にピペッティングで細胞を剥離し、PIを添加後(2 μg/mL)、室温で30分間インキュベートした。 PIの陽性率をFACS Calibur(Becton Dickinson)を用い1万個の細胞について評価した。動物と腫瘍モデル 全てのin vivo実験は、名古屋大学動物管理使用委員会の規則に従って行われた。8-12週齢の雌のホモ接合性胸腺欠損ヌードマウスを中部科学資材から購入した。処置中、マウスをイソフルランで麻酔した。600万個のSBC5-DLL3-luc-GFP細胞をマウスの右または両方の背部に皮下注射した。腫瘍体積を評価するために、最大径とそれに直行する幅をノギスで体表から測定した。キャリパー測定に基づく腫瘍体積は、以下の式によって計算された。腫瘍体積 = 最大径 × 幅2 × 0.5。細胞移植の13日後に腫瘍体積が約200 mm3程度に至ったマウスを選択した。選択したマウスにD-ルシフェリン(15 mg/mL、200 μL)を腹腔内注射し、IVISイメージングシステム(PerkinElmer)を用いてルシフェラーゼ活性が定量評価可能であったマウスを最終的に実験に組み入れた。動物愛護の観点から腫瘍の最大径が15 mmを超えた場合、二酸化炭素でマウスの安楽死処置を行った。生体蛍光イメージング 治療前後のIR700蛍光画像は、蛍光画像装置(Peal Imager; LI-COR Biosciences)を用いて取得した。In vivoにおける局所のDLL3標的NIR-PIT 異種移植片を背部に1個持ったマウスを無作為に以下の4群に割り付けた。1)対照群、2)近赤外光照射単独群、3)Rova-IR700投与単独群、4)NIR-PIT群。いずれの群も7匹以上のマウスが組み入れられた。Rova-IR700を投与する群にはDay −1(腫瘍細胞の皮下注射から13日後)にRova-IR700 50 μgを尾静注した。近赤外光を照射する群にはDay 0に100 J/cm2、Day 1に50 J/cm2の近赤外光を照射した。統計 別段の指定がない限り、データは最小4回の実験からの平均値 ± SEMとして表す。統計プログラム(GraphPad Prism; GraphPad Software)を用いて統計分析を行った。二群比較のために、Mann-Whitney検定またはt検定を使用した。複数のグループを比較するために、Tukey検定を用いた一元配置分散分析またはDunn検定を用いたKruskal-Wallis検定を用いた。累積生存確率を、Kaplan-Meier生存曲線分析を用いて各群において推定し、結果をlog-rank検定およびWilcoxon検定で比較した。p < 0.05は統計的に有意な差と考えた。外科切除検体でのDLL3発現検討 切除検体を用いてDLL3の発現検討を行った。その結果、SCLCでは80%に、LCNECでは50%、4

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