IR700と抗DLL3抗体の結合 SDS-PAGEでRova-IR700は抗体のバンドに一致してIR700の蛍光を認めたが、Rovalpituzumab単独では検出可能な蛍光シグナルを示さなかった(図2A)。DLL3およびRova-IR700を用いたWestern Blottingでは、Rova-IR700がDLL3に肺カルチノイドでは100%に発現がみられた(図1)。図1 DLL3の発現検討DLL3陰性のSCLC細胞、DLL3陽性のSCLC、LCNEC、肺カルチノイド、正常肺細胞におけるヘマトキシリン・エオジン(HE)とDLL3(DAB)の染色を示す。表は、名古屋大学医学部附属病院におけるDLL3陽性サンプルの数を示している。1%以上の細胞が膜または細胞質に任意の強度でDLL3染色を示したものをDLL3陽性とした。結合することを確認した(図2B)。フローサイトメトリーアッセイにおいて、SBC3上のDLL3シグナルは、過剰なRovalpituzumabの添加によりブロックされた(図2C)。 3T3およびHBEC3ではシグナルがほとんど観察されなかった。これらの結果から、RovalpituzumabとIR700が結合し、Rova-IR700がDLL3を特異的に認識することが確認された。HESCLCDLL3 negativeSCLCDLL3 positiveLCNECCarcinoidNumber of DLL3 positive (1%<) samplesSCLC8 / 10LCNEC5 / 10DABCarcinoid8 / 8normal lungon same slidescale bar = 100 µm5
元のページ ../index.html#19