線曲存生スウマ0週1.00.80.6p<0.010.40.20.0204060野生型(n=55), G17VRHOA (A,n=66; B,n=31)Tet2-/-(n=62)Tet2-/-G17VRHOA(A) (n=71)Tet2-/-G17VRHOA(B) (n=60)80100120図1 マウスの生存曲線それぞれのジェノタイプのマウスの生存曲線を調べた。A、Bはそれぞれ独立に樹立されたG17VRHOAtgマウスのデータを示す。希釈し、室温で30分間反応した。 DAPI(VECTASHIELD Mounting Medium)との反応後、Leica TCS SP5共焦点レーザー走査型顕微鏡(Leica Microsystems)を使用して撮影した。RNAシーケンス解析 腫瘍を有するTet2-/-G17VRHOAtgマウス(n=2)および野生型マウス(n=2)のCD4+脾細胞をBD FACS Aria Ⅱ(BD Biosciences)により分類した。RNAはDNaseⅠ(BD Biosciences)を含むRNeasy Mini Kit(QIAGEN)で抽出した。TrueSeq RNA Sample Preparation v2 LSキット(Illumina)を使用してシーケンスライブラリーを作製、Bioanalyzer(Agilent Technologies)でサイズの分布と濃度を決定後、NextSeq500(Illumina)とペアエンド36bpで行った。シーケンシングリードは、CLC Genomics Workbenchバージョン9.5.1(QIAGEN)を用いてmm10マウスゲノム上にマッピングし、定量化した。Gene Set Enrichment Analysis(GSEA)を用いて、シグナル経路を同定した。マウスの治療実験 腫瘍組織から調製した約2×107細胞の細胞懸濁 液を5週齢のBALB/cnu/nu(ヌード)マウス(Charles River Laboratory Japan)に腹腔内注射した。移植後第7病日と第14病日に末梢血で腫瘍細胞の生着を確認した。末梢血中のドナーH2Kb(C57BL/6マウスのMHCクラスⅠ同種抗原)陽性細胞の割合が0.01%を超える場合を生着と定義した。 ダサチニブ(Cayman Chemical)をプロピレングリコール:蒸留水に1:1の比率で希釈した。細胞懸濁液をヌードマウスに腹腔内注射した後、ダサチニブ5 mg/kg、またはコントロールとして、溶媒のみを胃洗浄ゾンデから第4から27病日まで投与した。統計解析 マウスの生存曲線はログランク検定により解析した。その他はt検定を用いて解析した。臨床研究 再発または難治性AITL患者における単剤としてのダサチニブの安全性を評価するために、筑波大学附属病院で単群、オープンラベル、フェーズⅠ研究が行われた。患者は2017年1月から2018年3月の間に登録された。臨床試験にあたっては、筑波大学附属病院倫理審査委員会の審査および承認を受けた(UMIN000025856)。書面によるインフォームドコンセントはすべての患者から得た。登録に際しては、患者はECOGのパフォーマンスステータス(PS)が2以下であること、測定可能な病変があること、原発性または再発時の腫瘍組織が得られ、解析可能であることを条件とした。ダサチニブ4747
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