臨床薬理の進歩 No.43
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NAge, years, mean ± SDMale, n (%)Hypertension, n (%)Diabetes mellitus, n (%)Current smoking, n (%)Use of lipid-lowering agents, n (%)Xanthomas, n (%)Family history of FH and/or premature CAD, n (%)Presence of CAD, n (%)Adjusted LDL cholesterol, mg/dL, median [IQR]平均値と標準偏差、もしくは中央値と四分位値、カテゴリー変数については実数および割合を示した。* p<0.05、** p<0.01表1 患者背景All FH45.9±19**156 (41)89 (24)**29 (8)92 (24)*47 (13)130 (35)207 (55)95 (25)**221 [194-258]**234 [208–277]**monogenic FHmutation-negative37617340.5±18**74 (43)33 (19)**9 (5)38 (21)22 (13)75 (42)125 (72)49 (28)**結  果志賀町コホート(Controls)FH20384750.5±18**82 (40)56 (28)*20 (10)54 (27)*25 (13)55 (27)82 (40)46 (23)**211 [189–240]**62.5±11390 (46)311 (37)75 (9)149 (18)98 (12)N/AN/A37 (4)127 [108-150]未満の症例、およびコール率98%未満の高頻度遺伝子多型は除外し、ハーディワインベルグ平衡から逸脱する多型も除外した。近親交配係数(F)が0.0625(従兄弟)を超える症例も除外した。EIGENSOFT version 7.2.1.を用いた主成分分析により、トップ10の主成分の6SD(標準偏差)を超える症例も除外した。BEAGLE version 4.1を用いて1,000 Genome Phase 3 Version 5 reference panelを参照し、インピューテーションを行い、(MAF<0.1%)もしくは低質(allelic R2<0.8)のバリアントは除外した。最終的に、FH群において5,703,494変異(436 FH症例)、7,482,238変異(851志賀町コホート)のうち、重複する5,321,039変異をリスクスコア計算に用いた。PRSLDL-C算出 PRSLDL-C算出のため、バイオバンクジャパン(BBJ)日本人GWASサマリー(Research ID:hum0014.v8.58qt.v1)7)を用いた。連鎖不平衡を加味し、最終的には3,589,401変異を計算に用いた。計算式を以下に示す。 PRSLDL-C =Σ(weighted β-BBJ GWASサマリー×SNV)統計解析 統計解析はR ver. 3.6.1(R Foundation for Statistical Computing、Vienna、Austria)を用いて行った。図中のデータは平均値と標準偏差、もしくは中央値と四分位値、カテゴリー変数については実数および割合を示した。必要に応じて95%信頼区間(95%CI)を計算した。FH希少有害変異のLDLコレステロール値への効果量は、年齢、性別を調整した線形回帰分析を用いて、冠動脈疾患への影響は、年齢、性別、高血圧、糖尿病、喫煙、LDLコレステロール値を調整したロジスティック回帰分析により算出した。各群のPRSLDL-Cの比較はt検定を用いた。各群のPRSLDL-Cの3分位に分割し、LDLコレステロール値および冠動脈疾患罹患のトレンド検定を行った。倫理について 本研究は、金沢大学医学倫理委員会により承認を得て、ヘルシンキ宣言およびヒトを対象とした医学系研究に関する倫理指針に従い実施した。患者背景 表1は患者背景を示す。FH症例の平均年齢は45.9歳で、志賀町コホート(Controls)は62.5歳118

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