臨床薬理の進歩 No.43
143/233

0037XXll(rebmuneC**)401×(Days)IDH遺伝子変異IDH遺伝子変異IDH遺伝子変異細胞増殖薬剤耐性根治1501209060301410IDH2 WT+DMSOIDH2 mut+mIDH2iIDH2 mut+mIDH2i+COX2i+5-LOXi(Combination)分化障害細胞死↓分化障害細胞死↓分化障害細胞死↓アラキドン酸↑アラキドン酸↓アラキドン酸↓オンコメタボライトオンコメタボライトオンコメタボライト考  察増殖がIDH2野生株と同等のレベルまで抑制され、アポトーシス感受性もIDH2野生株と同等のレベルまで改善することが明らかとなった(図6)。COX2、5-LOXの特異的阻害剤は抗炎症薬として臨床応用されている薬剤であり、これらの結果は抗炎症薬のドラッグ・リポジショニングにより白血病の薬剤図6 COX2、5-LOX阻害剤の併用によるIDH2遺伝子変異TF-1細胞の薬剤耐性改善データは平均±標準偏差で示す(n=3)。2群間の比較はt検定で行った。。*p<0.05。IDH2変異急性骨髄性白血病における脂質代謝適応を介した薬剤耐性メカニズム図7 本研究の作業仮説耐性を克服できる可能性を示唆している。 上記の結果よりIDH2変異株ではオンコメタボライト非依存的にリン脂質代謝酵素であるPLCのCOX2/5-LOX阻害剤129無治療変異IDH阻害剤併用療法変異IDH2阻害剤変異IDH2阻害剤

元のページ  ../index.html#143

このブックを見る