臨床薬理の進歩 No.43
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シクロスポリンなど)、その他のIPFの治療薬(治験薬を含む)の投与を受けている。 7) ニンテダニブ、殺細胞性抗癌剤、免疫チェックポイント阻害剤の投与を受けたことがある。 8) プレドニゾロン換算で10 mg/日を超えるステロイド剤の継続的な全身投与(内服または静脈内)を受けている。  9) 出血に関するリスクが高いと判断される。①出血傾向が認められる、②喀血(目安として1回あたり2.5 mL以上の鮮血の喀出)または継続的に1週間以上発現する血痰の既往・合併を有する、③画像上、胸部大血管への明らかな腫瘍浸潤が認められる、④画像上、肺病変の明らかな空洞化が認められる、⑤画像上、明らかな血栓の存在が認められる、⑥抗凝固薬、抗血小板剤の投与が必要である(324 mg/日以下のアスピリンは許容する)10) 登録時に以下の先行治療または処置終了からの期間が経過していない。①手術(試験開胸・審査開胸を含む) 14日間、②姑息的放射線療法 14日間、③胸腔ドレナージ療法 7日間、④切開を伴う生検、胸腔鏡下生検、外傷に対する処置 7日間、⑤輸血、造血因子製剤の投与 7日間、⑥タルク、抗菌剤OK432の胸腔内注入後排液を中止して7日間11) 以下の重篤な合併症を有する。①症状を有する、あるいは登録前1年以内の脳血管障害、②適切な治療が行われているにもかかわらず、コントロール不良な胸水・腹水・心嚢水貯留、③消化管穿孔、ろう孔、憩室炎、④適切な治療が行われているにもかかわらず、コントロール不良な消化性潰瘍、⑤適切な治療が行われているにもかかわらず、コントロール不良の高血圧、⑥症候性のうっ血性心不全、不安定狭心症、不整脈、⑦登録前1年以内の心筋梗塞、⑧適切な治療が行われているにもかかわらず、コントロール不良な糖尿病、⑨処置を要する高度の創傷、⑩血栓塞栓症12) 処置を要する局所の感染症または全身性の活動性感染症を有する。13) 妊娠中もしくは授乳中であるか、本試験のプロトコール治療中に妊娠を希望する場合。14) 本試験のプロトコール治療中の避妊に同意しない。15) 重篤な薬物アレルギーを有する。16) その他、主治医が本試験を安全に実施するのに不適当と判断した症例。試験デザイン 多施設共同、単群、第Ⅱ相試験。試験のシェーマを図1に示す。プロトコール治療 細胞障害性抗癌剤として、カルボプラチンをAUC 5 mg/mLとなる用量で、静注/30-60分、day1で、エトポシドを75歳未満は100 mg/m2、75歳以上は80 mg/m2、静注/約30分、day1、2、3で、それぞれ3週1コースとして、4コース施行する。 併用する分子標的治療薬として、ニンテダニブ150 mg 1日2回、内服/朝・夕食後、毎日を、55•小細胞肺癌•切除不能LD/ED•特発性肺線維症•年齢≧20歳•PS 0-2図1 試験のシェーマ(N=33)登録•カルボプラチン:AUC 5(day1)•エトポシド:(day1-3)  <75歳; 100mg/m2  ≧75歳; 80mg/m2•ニンテダニブ*:150mg 1日2回  *中止規準に該当するまで継続

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