臨床薬理の進歩 No.43
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マンハッタンでの生活写真4 ガバナーズ・アイランドからの自由の女神像写真5 USオープンにて長女と変換酵素によるタンパク質分解経路の解明や、破骨細胞形成中の代謝再プログラミングの役割の解明などの基礎研究と、ステロイド性大腿骨頭壊死症のメカニズムおよび骨粗鬆症の新規バイオマーカーの探索などのトランスレーショナルリサーチが行われています。メンバーはポスドク4人、整形外科医研究員1人、医学部志望の学生2〜3人を含め7〜8人と、比較的小さな研究室です。メンバー各自が個別の独自のプロジェクトを1つ以上持っており週1〜2回Dr. Park-Minとミーティングをしながら研究を進めていきました。1〜2か月に1度、ラボミーティングで進捗状況を発表する機会が回ってきて、1時間程度のプレゼンテーションをします。1時間の英語のプレゼンテーションは私にとってストレスであり、毎回大変でしたが、ディスカッション通して研究を深めることができて大変有意義でした。研究に関しては、患者検体を用いたトランスレーショナルリサーチを行っていたため、いくつもの研究室と協力しあって研究していました。実験に関しては、留学前の数年間、基礎研究から遠ざかっており、最初は失敗することも多く大変でしたが、ラボのメンバーの助けもありなんとか研究を行うことができました(写真3)。 アメリカ最大の都市であるニューヨークは、ご存知の通り世界の商業、文化、ファッション、エンターテインメントの最先端の都市です。マンハッタンの南には米国を象徴する自由の女神がそびえ立ち、世界の金融の中心地であるウォール街があります(写真4)。マンハッタンの中心には、カウントダウンで世界的に有名なタイムズスクエアや、劇場街のブロードウェイやショッピングセンターがあり大変賑やかです。また、ニューヨークには野球・バスケットボール・アイスホッケー・アメフトなど様々なスポーツのチームが本拠地を置き、年間を通して試合が行われています。スポーツ好きな方には魅力的な場所です。中でも毎年夏に開催される世界4大テニス大会の1つである全米オープンテニスはアミューズメントパークのような楽しさがある特別なものでした(写真5)。アッパーイーストサイドにはメトロポリタン美術館やアメリカ自然史博物館などの文化施設があります。ニューヨーク市民はこれらの施設を無料で使用することができるため、私の子供はメトロポリタン美術館やアメリカ自然史博物館を児童館のように使用していました。マンハッタンの中心部にあるセントラルパークは、市民がこよなく愛する都会のオアシスであり、週末に家族でよくピクニックをしました。マンハッタン市内は大都会ですが、車で数時間郊外に173

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