臨床薬理の進歩 No.43
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942rhT2FRUMS942rhT2FRUMS)erehpS fo% BNBNBN fo% fo% fo%A) (0) (*) (B(0*ルベレ化酸ンリるす対に量現発質クパンタ2FRUMSルベレ化酸ンリ量現発質クパンタ2FRUMS量現発質クパンタ**********mRNA(data not shown)、タンパク質レベルともに変化はなかった(図2A)。 次に、グリオーマの悪性化進展におけるSMURF2の機能的役割を確認するため、ヒトグリオーマ病理検体でのSMURF2の翻訳後修飾に着目した。著者らは以前、SMURF2Thr249のリン酸化修飾がMSCの幹細胞性維持に重要であることを明らかにしている。そこで、ヒトグリオーマ病理検体でのSMURF2Thr249のリン酸化状態を解析した。その結果、悪性度の高いGradeⅢ、Ⅳの腫瘍組織において、SMURF2Thr249のリン酸化が有意に低下していた図2 ヒトグリオーマ病理検体におけるSMURF2Thr249のリン酸化の評価(A)ヒトグリオーマサンプルにおけるSMURF2とpSMURF2Thr249タンパク質発現解析。非腫瘍性脳組織(Nonneoplastic brain tissue、NB)(n = 12)、Grade Ⅱ(Diffuse astrocytoma, DA)(n = 9)、Grade Ⅲ(Anaplastic astrocytoma, AA)(n = 9)、Grade Ⅳ(Glioblastoma, GBM)(n = 16)(one-way ANOVA、Bonferroni post hoc test) (B)神経幹細胞培地あるいは接着培養培地で培養したTGS-01 GSCにおけるGFAP、SOX2、pSMURF2Thr249、SMURF2のタンパク質発現解析(n = 3、*p < 0.05、**p < 0.01、Student’s t-test)平均値は±S.E.(図2A)。また、SMURF2Thr249のリン酸化は、SOX2の発現量と負の相関を示した(data not shown)。さらに、グリオーマ細胞と比較し、GSCではSMURF2Thr249のリン酸化の有意な低下とSOX2の発現上昇、GFAPの発現低下がみられた一方で、SMURF2の発現量に変化はなかった(図2B)。バイオインフォマティクス解析でも、SMURF2(タンパク質とmRNA)ではなくSMURF2Thr249のリン酸化が、ヒトグリオーマにおける悪性度と幹細胞性に関与している可能性が示唆された。以上のことから、SMURF2Thr249のリン酸化はGBMの予後62N.S.20015010050NBDAAAGBM600500400300200100200180160140120100806040200NBグリオーマ幹細胞SphereAdherentSphereAdherentSphereAdherentSphereAdherentGFAPSOX2DAAAGBMグリオーマ細胞pSMURF2T249/SMURF2SMURF2200180160140120100806040200NBDAAAGBMN.S.

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