臨床薬理の進歩 No.44
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( WB/)gk/gm)10%率血出)10%率血出(50)%(50(50()%(500率血出224)20%率血出627率血出569*3/*3*1/*3550*1/*105出血患者数データ数(A)(D)15N.S.C/C244C/T75815N.S.10出血患者数データ数0.5p = 0.07640.40.30.20.1D0出血なし出血あり(B)15N.S.10T/T122G/G243出血患者数データ数G/A,G/TA/A,A/T,T/T出血患者数データ数30p< 0.0510C/C263出血患者数データ数(C)15(E)N.S.C/C343C/T757C/A550A/A311T/T024腎機能と肝機能がアピキサバン内服患者の出血の発現頻度に及ぼす影響について解析した結果、いずれの項目についても出血率に有意な影響を及ぼさなかった。 アピキサバン内服患者121名を対象にアピキサバン内服による出血の発現頻度と薬物動態関連遺伝子多型の関係を解析した。アピキサバン内服における出血発現頻度とABCB1遺伝子の1236C>T、図1 アピキサバンによる出血症状の有無とD/BWの関係148点のデータを用いて、マン・ホイットニーのU検定により評価した。箱ひげ図はTukeyスタイルで示した。図2 アピキサバンによる出血頻度に及ぼす薬物動態関連遺伝子多型の影響148点のデータを用いて、コクラン・アーミテージの傾向検定により評価した。(A)はABCB1 1236C>T、(B)はABCB1 2677G>A/T、(C)はABCB1 3435C>T、(D)はCYP3A5*3、(E)はABCG2 421C>Aの影響を示す。2677G>A/Tおよび3435C>T の関係を解析した結果、いずれの遺伝子多型においても、アピキサバンの出血発現頻度に影響は認められなかった (図2A、B、C)。また、アピキサバン内服における出血発現頻度とCYP3A5*3の関係を解析した結果、CYP3A5*1/*1の遺伝子型を保有する患者で出血が認められた患者は0名であったが、CYP3A5の遺伝子多型がアピキサバンの出血発現頻度に及ぼす影響は認められなかった (図2D)。一方、アピキサバンの出血発現頻度とABCG2遺伝子の421C>Aの関係を解析した結果、ABCG2遺伝子多型がアピキサバンの出血発現頻度に有意な影響を及ぼすことが認められた (図2E)。 これまでの結果を踏まえて、ABCG2 421C>Aの遺伝子型が出血の発現頻度に及ぼす影響について二項ロジスティック回帰分析で解析した結果、ABCG2 421A/A遺伝子型を保有する患者ではC/CやC/A遺伝子型を保有する患者と比較して出血の発現頻度が有意に高くなり、そのリスク比は4.4106

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