臨床薬理の進歩 No.44
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55322442225*(1–6)7106*(3–6)4.6*(<1.0–33.0)*中央値(範囲)表2 患者背景化学療法施行数N=172.5*(2.0–5.0)0.067*(0.046–0.139)オランザピンの安全性評価 オランザピン投与後の有害反応を表3に示す。オランザピンを投与した17コース中12コース(71%)においてGrade1の高血糖が認められた。また、8コース(47%)において高トリグリセリド血症が認められ、その内1コースはGrade4の高トリグリセリド血症であったが、無治療経過観察で高トリグリセリド血症は改善した。その他の有害反応は、AST増加は3コース(18%)、ALT増加男性/女性年齢(歳)体重(kg)疾患 白血病 リンパ腫 神経芽腫 胚細胞腫 その他化学療法 治療期間(日) 催吐リスク  高度  中等度オランザピン 投与量(mg/回) 体重あたりの投与量(mg/kg/回) 投与期間(日) 初回投与後の血中濃度(ng/mL)遺伝子多型(野生型/ヘテロ接合体/ホモ接合体) UGT1A4   c.142T>G CYP1A2   c.-3860G>A  c.-163C>A CYP2D6  c.506-1G>A  欠損  c.100C>T ABCB1   c.1236C>T  c.2677G>A, G>T  c.3435C>Tは7コース(41%)、血中ビリルビン増加は2コース(12%)、便秘は3コース(18%)で認められた。なお、クレアチニン増加や高血圧および低血圧、めまい、錐体外路障害症状、口喝等の有害反応は本試験では認められなかった。また、傾眠に関しては、17コース中15コース(88%)において認められ、オランザピン投与4日目が最も高頻度で傾眠の有害反応が認められた。傾眠の程度に関しては、NRS評価として、day1は6.0±0.8、day2は6.5±0.9、day3は患者N=149/513.3*(9.8–17.9)43.4*(18.0–54.2)14/3/012/5/03/7/414/0/08/6/07/2/54/3/72/6/64/5/5128

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