臨床薬理の進歩 No.44
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00000000000000004.0±0.6、day4は5.0±0.7、day5は4.0±0.9、day6は6.0±1.4(それぞれ中央値±標準誤差)であった。 オランザピン投与終了後は、オランザピン投与24〜48時間後では17コース中4コース(24%)において傾眠が認められ、NRS評価として3.5±1.1(中央値 ±標準誤差)であり、オランザピン投与48〜120時間後では17コース中1コース(6%)において、傾眠が認められ、NRS評価で1〜6であった(図2)。100%80%60%40%20%0%100%80%60%40%20%0%図1 小児がん患者に対する制吐目的のオランザピンの有効性Total Control (TC):「嘔吐なし」かつ「嘔気なし」Complete Control (CC):「嘔吐なし」かつ「嘔気なし」または「軽度嘔気あり」Complete Response(CR):「嘔吐なし」Partial Response (PR):「嘔吐1回以下」表3 オランザピン投与後の有害反応傾眠高血糖高トリグリセリド血症ALT増加AST増加便秘血中ビリルビン増加Total ControlComplete Response71%47%29%N=17全期間急性期遅発期88%82%82%N=17全期間急性期遅発期Any Grade15(88%)12(71%)8(47%)7(41%)3(18%)3(18%)2(12%)Grade 110(59%)12(71%)6(35%)7(41%)3(18%)3(18%)1(6%)100%80%76%71%60%40%20%0%全期間急性期遅発期100%88%88%80%60%40%20%0%全期間急性期遅発期N=17Grade 25(29%)1(6%)1(6%)オランザピン血中濃度と有効性および安全性との関連性 本試験の患者は現在14名、対象となる化学療法は17コースであり、オランザピン血中濃度と有効性および安全性との関連性を検討するには、症例数が少ない。今後、対象患者を増やし、オランザピン血中濃度に及ぼす因子の検討と共にオランザピン血中濃度と有効性および安全性との関連性の検討を行う予定である。Complete ControlPartial Response100%082%N=17N=17Grade 3Grade 41(6%)129129

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