臨床薬理の進歩 No.44
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* p<0.050)()(素酸低/素酸高比度濃DTF素酸低/素酸高比度濃DTF)%(度熟成管血(a)典型的な未熟血管と成熟血管酸素飽和度と血管構造の関係 酸素飽和度によるドラッグデリバリーの違いは、各酸素領域における血管構造の違いに起因している可能性があると仮定した。低酸素領域と高酸素領域から採取した生検標本を用いて、CD31とα-SMAの免疫蛍光分析により、この仮説を検証した。血管の成熟度の指標として、血管の周皮細胞被覆率を調べた。周皮細胞はα-SMA染色により、内皮細胞はCD31染色により同定された。血管成熟度は、α-SMA陽性内皮細胞周皮細胞を有する血管の割合未熟血管(a)FTD濃度比と有効性の関係PR/SD治療効果nsGreen;CD31、Red;α-SMAPD成熟血管(b)FTD濃度比と治療開始時の抗VEGFR-2抗体(RAM)の併用の関係(b)酸素飽和度別における血管成熟度100755025として算出した(図4a)。各酸素領域での血管成熟度を比較すると、低酸素領域では高酸素領域よりも有意に血管成熟度が低いことがわかった(図4b)。これらの結果は、低酸素領域ではα-SMAで裏打ちされていない未熟な血管が有意に多く、薬物送達ができなくなる可能性があることを示している。酸素飽和度と有効性との関係 次に、酸素飽和度とFTD/TPIの有効性の関係RAMあり低酸素高酸素nsRAMなし図4 各酸素領域における酸素飽和度と血管成熟度(α-SMA面積値/CD31面積値)の関係低酸素領域(n=80)、高酸素領域(n=80)。各組織切片より血管を10個抽出し血管成熟度について検討した。血管成熟度(%)=α-SMA面積値/CD31面積値。バーは中央値、箱の上端と下端はそれぞれ75パーセンタイルと25パーセンタイル、ひげは最大値と最小値を示す。低酸素領域の血管成熟度は55.49±20.67%、高酸素の血管成熟度は67.05±22.10%(平均値±標準偏差)。p値はt検定により計算し、p<0.05を統計学的有意と判断した。図5 治療効果とFTD濃度の関係ならびに治療レジメンとFTD濃度の関係(a)PR/SD症例(n=5)、PD症例(n=5)。p値はt検定により計算し、p<0.05を統計学的有意と判断した(ns:not significant)。(b)RAM併用例(n=3)、RAM非併用例(n=7)。p値はt検定により計算し、p<0.05を統計学的有意と判断した(ns:not significant)。バーは中央値を示す。148

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