臨床薬理の進歩 No.44
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表1 患者背景年齢, 歳性別 男性   女性BMI, kg/m2喫煙糖尿病罹患年数糖尿病合併症 神経障害 腎症高血圧症収縮期血圧, mmHg拡張期血圧, mmHgLDL-C, mg/dL(Friedewaldの式)HbA1c, %(NGSP)BNP, pg/mLBNP z-score尿中アルブミン, mg/gCreGFR, mL/min/1.73m2脂質低下薬, n(%)  なし  1剤 2剤以上 血糖降下薬ARBACE阻害薬利尿薬β遮断薬各データは平均値±標準偏差、または 人数(%)を示す。連続変数はMann-Whitney U検定、名義変数はChi-squared検定を実施した。結  果Chi-squared検定により、2群の群間差を検証した。また、TMAO高値群と低値群における24か月時点での心血管イベント無病生存率(EFS)を評価した。カプランマイヤー生存曲線を用いて、log-rank testを実施した。また、pTMAOの中央値および血漿BNP値の中央値で各々高値群および低値群の2群に分け、組み合わせた4群におけるEFSを評価した。解析にはEZRを用いた19)。60.4 ± 10.2172(47.0%)194(53.0%)25.8 ± 4.663(17.2%)12.9 ± 8.0123(33.6%)204(55.7%)241(65.8%)134.6 ± 16.276.6 ± 11.1104.6 ± 25.87.8 ± 1.220.5 ± 24.9-0.059 ± 0.989109.9 ± 274.681.3 ± 19.1183(50.0%)183(50.0%) 0(0.0%)316(86.3%)169(46.2%)14(3.8%)28(7.7%)12(3.3%) 患者背景を表1に示す。本登録時pTMAOの中央値は6.77 µMであり、中央値に応じて2群に分けた。pTMAO高値群は有意に、高齢、eGFRが低値、尿アルブミンが高値であった。また、BNPが高値で、糖尿病罹病期間が長く、拡張期血圧が低値であった。 TMAO高値群およびTMAO低値群におけるEFSのカプランマイヤー曲線を図2に示す。64.6 ± 9.3167(45.8%)198(54.2%)25.4 ± 4.261(16.7%)15.1 ± 9.7137(37.5%)210(57.5%)272(74.5%)135.5 ± 18.073.5 ± 10.6107.6 ± 24.17.7 ± 1.223.4 ± 25.4-0.059 ± 1.010278.6 ± 745.769.5 ± 19.3162(44.4%) 203(55.6%) 0(0.0%)307(84.1%)189(51.8%)25(6.8%)42(11.5%)17(4.7%)p value<0.0010.7370.2580.8700.0060.2670.6240.0100.313<0.0010.0630.2140.0240.0240.057 <0.0010.1280.3960.1300.0690.0760.340167167pTMAO<6.77 µM(n=366)pTMAO≧6.77 µM(n=365)

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