臨床薬理の進歩 No.44
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写真3 KISolnaキャンパスの正門前にて写真5 BaxterNovumラボのメンバーの集合写真:BengtLindholm教授(左から5番目)、AbdulRashidQureshi先生(左から3番目)写真4 HuddingeキャンパスにあるNovum棟ない、Huddingeにありました。HuddingeキャンパスはKIだけでなく、一般大学や工科大、警察学校などが集まった複合キャンパスになっており、キャンパス内にあるNovum棟というKIの研究棟に、2年間、通いました(写真4)。 Baxterは、MIA (malnutrition inflammation atherosclerosis)症候群という慢性炎症・栄養障害・動脈硬化性疾患を合併した状態が腎不全患者の予後に大きな影響を及ぼすと提唱したグループであり、腎不全の研究が盛んな部署です。Bengt Lindholm教授を責任者とし、医師だけでなく栄養士といった他職種の研究留学を諸外国から受け入れていたため、国際色豊かなラボとなっていました(写真5)。私も留学当初は慢性腎不全と生物学的年齢の関連を解析していましたが、COVID-19のパンデミックの影響で、後述の研究に変更しました。COVID-19がスウェーデン国内でも流行し始めたことにより、研究室は基本的に実験中止となり、病院で働くスタッフと、COVID-19関連の研究をする部署や研究者以外は在宅勤務の指示が出たため、ラボに行けず研究をどうするか考えていた際に、指導医のAbdul Rashid Qureshi先生から自宅でも研究を進められるデータベース研究を提案され、当時彼が解析をサポートしていた骨折データベースの一部を使用させていただくことが出来ました。Baxterへの留学は、在宅勤務が命じられてからは機会が減ってしまったのが残念でしたが、様々な国から来た研究留学者とコミュニケーションを取れたことが印象に残っています。スウェーデン175

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