:呼称 表1 HTSで見出したリード化合物と誘導体で見出したリード化合物と誘導体分子量 (g/mol) INH #1 INH #1’ 321 INH #1A 293INH #1B 295INH #1C 276INH #3INH #3’ 261INH #3A 309INH #3B 212INH #3C 277INH #3D 357INH #3E 308INH #3F 404INH #3G 308構造式 リード化合物と誘導体の合成 東京医科歯科大学生体材料工学研究所 生命有機化学分野および薬化学分野の協力を得て、INH #1と同一化合物であるINH #1’とその誘導体を3種類(INH #1A-#1C)、INH # 3と同一化合物であるINH #3’と、その誘導体を6種類(#3A-#3G)、計9種類を展開した(表1)。INH #3D-#3Gは側鎖にアジド基が付加された。INH #1BはDMSOに難溶性であった。RA-FLSにおける誘導体の、細胞増殖活性とサイトカイン・ケモカイン産生抑制効果 リード化合物及び誘導体を用いて、RA-FLSにおけるTNFα刺激によるサイトカイン・ケモカイン産生を検討した。新たに合成したINH #1’、INH # 3’はライブラリー中のオリジナルと同じ細胞増殖活性も持ち、IL-6、CXCL8/IL-8とも同様に抑制を有した(図2、3)。 INH #1の誘導体のうちINH #1Cは5 μM以上の濃度で細胞毒性がみられた(図2a)。INH #1の誘導体のIL-6、CXCL8/IL-8の産生抑制効果はリード化合物より劣っていた(図2b-2e)。図1 ライブラリ化合物のHigh-throughput screening (HTS)データを利用したStructure activity relationship解析既報「Front Pharmacol 2020; 11: 607713. Fig 1B」より抜粋(a)HTSデータにおけるリード化合物INH #1の類似化合物の展開図(b)INH #1が属するC4-N-cyclohexyl属の10種類の化合物のうちHTSデータにおけるactive(Hit)とinactiveの化合物構造の対比(a)(b)1515
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