臨床薬理の進歩 No.44
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*86420L)% l/l( omµecnadnubaevitaeR01.0図3 分析サンプル前処理方法Jinno D, et al. J Anal Sci Technol 2017; 8(1): 1(10)より図2 修飾核酸のハイスループット一斉分析法の開発2525100502.03.04.05.07.08.06.0Retention time (min)ハイスループット分析絶対定量分析 LC-MS/MSを用いた分析には、LCはACQUITY UPLC I-Class System(Waters)、MSはTSQ Endura (Thermo Fisher Scientific) を使用した。カラムはCAPCELL PAK ADME (OSAKA SODA)を用いた。移動相は酢酸アンモニウム水溶液とアセトニトリルを用いた。感度向上のためPost column infusion (PCI)法を採用した。分析サンプル前処理操作は有機溶剤による除タンパク法を用いた(図3)。マーカー探索/疾患解明/治療効果判定定量系の評価は厚生労働省の提示するバリデーションガイドラインに従い評価した。実サンプルである肺がん患者、健康成人検体の測定においては、東北大学医学系研究科の倫理委員会の承認を受け、東北大学病院呼吸器内科の協力のもと試料提供を受けた。統計解析 回帰分析による肺がん予測診断モデル構築において、統計解析はJMP 15.0 PRO(SAS Institute Inc.)を用いた。変数増減法によってバイオマーカー候補を選定した。続いて、選定された修飾核酸の項目を用いてロジスティック回帰分析を行った。診断モデル構築後、患者群と健康成人群をそれぞれトレーニングセットとバリデーションセットに無作為に4分割し、交差検証を行った。試験計画 得られた修飾核酸の血中濃度を用いた肺がん予測診断モデル構築において、①変数増減法による修飾核酸の選定、②多重ロジスティック回帰分析による診断モデル作成、 ③交差検証による診断モデルの妥当性評価、を行う。

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