RBSRBS図3 髄膜腫のSBRとT1BRの線形回帰分析 (p=0.016) Wilcoxon Mann-Whitney test図4 髄膜腫のSBRとKtransの線形回帰分析 (p<0.0001) Wilcoxon Mann-Whitney testのT1BRとKtransの有意な相関を示す(p=0.0013)。線形回帰分析では、T1BRとKep(p=0.70)、Ve(p=0.96)、Vp(p=0.44)との有意な関連は認められなかった。 また、ICG-NIRが腫瘍や硬膜断端を検出できるかどうかを病理検査で確認した。15例中12例において、術前MRIで腫瘍の付着端である周囲硬膜と硬膜断端の標本を25検体採取した。発光が見られなかったSBRの3例は,周囲硬膜が正常脳実質より低い蛍光を示したため除外した。そして、これらの標本はNIR蛍光の結果を知らずに、病理医によって病理診断が行われた。蛍光発光は、25検体中21検体が陽性、4検体が陰性であった。また、硬膜断端の標本では、17例が病理学的に陽性、8例が陰性であった。ICG-近赤外線蛍光システムは感度94%(95%信頼区間[CI]、84.2-98.9)であったが、特異度は38%(95%CI、16.4-47.6)と減少した。Positive predictive value(PPV)は76%(95% CI、68.2-80.1)、Negative predictive value(NPV)は75%(95% CI 32.9-95.3)であった。 代表的な症例を図6に示す。術前の造影MRIでは右前頭葉に円蓋部髄膜腫を認めた(図6A)。開頭72
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