臨床薬理の進歩 No.44
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謝  辞利益相反38%、PPV 76%、NPV 75%を示した。Gdで増強されたT1信号は、転移性脳腫瘍、頭蓋内髄膜腫、脊髄神経鞘腫において腫瘍からの蛍光発光を予測することができた。DCE perfusion MRIのKtransで示される血液脳関門の透過性は、MRIのGd増強、ICGの保持、近赤外線光による腫瘍の蛍光に寄与する可能性があることが示唆された。様々な脳腫瘍、脊髄腫瘍にICGが蓄積することが示された初めての報告となる。がん領域で、ICGに抗癌剤を結合させることで、ICG化合物として、治療に応用する試みが行われてきている。ICG-ゲムシタビン化合物が肝臓癌に応用できる可能性も報告されている16)。ICGはアルブミンに結合し、肝臓に集積するために、ICG化合物は肝臓病変に応用しやすい。脳脊髄病変に対する治療は、血液脳関門があるために、Drug delivery systemにとって大きな壁となっている。本研究で、ICGが一部の脳脊髄腫瘍に貯留することが示された。ICGに抗癌剤や核種などを結合し、ICG化合物を作製することで、治療に応用できる期待が高まっている。 本研究の遂行にあたり、多大なるご指導、ご支援をいただきました藤田医科大学 脳神経外科 長谷川光広先生、早川基治先生、安達一英先生、西山悠也先生、放射線科 村山和宏先生、済生会東部病院 脳神経外科 稲葉真先生、各務宏先生に、感謝申し上げます。また、研究助成を賜りました公益財団法人臨床薬理研究振興財団には心より感謝申し上げます。 開示するべき利益相反はありません。77

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