]rh/1[ ek]rh/gk/L[ LCRn = 8Rn = 70.16 0.14 0.12 0.1 0.08 0.06 0.04 0.02 0 0 図2 アセトアミノフェン静注療法の薬物動態パラメータとScr及び尿量との相関CL、クリアランス;Scr、血清クレアチニン値;ke、消失速度定数。考 察y = -0.0367x + 0.1162 = 0.53981 2 3 Scr [mg/dL]AB0.250 0.200 y = 0.0552x - 0.0943 = 0.89940.150 0.100 0.050 0.000 4 0 2 4 [mL/hr]6 謝 辞 既存標準治療薬(インドメタシンまたはイブプロフェン)が有害反応により禁忌または不応である血行動態的有意なPDAに対してアセトアミノフェン静注療法を行い、その薬物動態解析をまずは後方視的に行った。薬物動態パラメータはすでに報告のある新生児(早産児)と比べ、Vdはやや小さく、CLは1/3程度、t1/2は延長していた。これは既存薬の有害事象の結果である腎機能障害(Scr高値)の症例が多いことが影響した可能性がある。成人の慢性腎機能障害症例では、アセトアミノフェン血中濃度が上昇するため、高度腎機能障害(クレアチニンCL<10 mL/min)では投与間隔を開けるよう推奨する報告もある。以上から、Scr高値等の腎機能障害例や既存薬であるシクロオキシゲナーゼ阻害薬の禁忌例では、消失半減期が投与間隔より長く、長期投与下で血中濃度が上昇する可能性がある。早産児・新生児では成人における主たる代謝酵素のUGT1A活性が低く、アセトアミノフェンは主にSLT1Aにより硫酸抱合体として尿中排泄されるため、腎機能障害時にアセトアミノフェンCLがより低下したものと考えられた。 以上まとめると、本研究では、標準治療薬に不応または禁忌のPDA合併早産児に対するアセトアミノフェン静注療法の薬物動態解析を行った。CLおよびkeは腎機能障害と相関しており、腎機能障害例では現行投与量では血中濃度の上昇が予想された。Scrと体重からアセトアミノフェンの1日投与量が予測でき、Scrによる投与設計が可能であると考えられ、現在前方視的に薬物動態解析研究を実施中である。さらに、PDAに対するアセトアミノフェン静注療法の安全性と有効性を検証するための多施設共同ランダム化比較試験を特定臨床研究として予定している。 本研究を行うに当たり研究費を助成してくださいました公益財団法人臨床薬理研究振興財団に深く感謝いたします。82
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