臨床薬理の進歩 No.45
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--++--+--+-+-+--+--++---------++--+--+-+-+--+--++-------)g/gm(量のクパンタ)Lm/gp(ゼーナキロウたし離遊りよ織組骨軟6543210)oitar evitaer(BTCA1ENPRES)oitar evitaer(BTCAUALPrhTGF-β(10 ng/mL)非変性部からの遊離タンパク変性部からの遊離タンパクSB431542(1 μM)12001000800600400200血漿(10)(n)図3 関節液と血漿のuPAの濃度滑膜性疼痛の強い膝OA例10例から同日のほぼ同時刻に採取された関節液と血漿についてuPAの濃度を計測した結果。血漿に比して関節液には有意に高い濃度でuPAが含まれていた。平均±SD、**p<0.01、対応のあるt検定。図5 軟骨から遊離した因子によるウロキナーゼとPAI-1の遺伝子発現の変化非変性部または変性部のOA軟骨から遊離した因子を添加したことによる一次培養滑膜細胞におけるuPA(A)およびPAI-1(B)の遺伝子発現の変化。平均±SD(n=3、各4ウェルの平均を1回とする)、*p<0.05、**p<0.01(vs 添加なしで培養した細胞発現レベル)、Scheffeの多重比較検定。文献3より引用、改変。関節液(10)rhTGF-β(10 ng/mL)非変性部からの遊離タンパク変性部からの遊離タンパクSB431542(1 μM)1.00.80.60.40.200A /l04321B l/I対照軟骨(26)(n)図4 繰り返し荷重により軟骨組織から遊離したタンパクの定量OA軟骨からは荷重によって対象軟骨よりも多量のタンパクが遊離する傾向があり、変性部のOA軟骨からの遊離量は対照軟骨に比して有意に多かった。平均±SD、*p<0.05、Scheffeの多重比較検定。文献3より引用、改変。非変性部(40)変性部(40)OA軟骨することが明らかになった(図3)。荷重により軟骨から遊離したタンパクの定量 本研究で行った繰り返しの荷重負荷によって、変性部のOA軟骨からは平均で軟骨組織の湿重量1 gあたり0.51 mg、非変性部のOA軟骨からは0.35 mgのタンパクが培養液中に遊離した(図4)。一次培養ヒト滑膜細胞を用いた実験 単層培養で維持された一次培養ヒト滑膜細胞にOA軟骨から遊離した因子を加えたところ、PLAUおよびSERPINE1の発現が有意に増加したが、この増加は培養液へのSB431542の添加によって完全に抑制された(図5)。荷重によって遊離したTGF-βの活性の計測 以上の実験結果からOA軟骨から活性型のTGF-βが遊離している可能性が考えられたため、ついでHEK-Blue TGF-βCellsを用いて活性を計測したところ、対照軟骨からは活性型のTGF-βがほとんど遊離していなかったのに対し、OA軟骨の変性部からは湿重量1 gあたりおよそ3.7 ng、8787

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