76-i76-i76-i76-iK%K%0.5 μMK%0.5 nMK%1 nM1 nM5 μM5 nM*0000100 nM10 nMcontrol100 nM10 nMcontrol50 μMcontrol50 nMcontrol考 察***ns40ns302010 我々は婦人科希少がんであるMLAの患者由来腫瘍を用いて、PDXマウスモデルを樹立した。PDXマウスによって、ヒト腫瘍の組織型・ゲノム異常・タンパク発現などを正確に保つPDX腫瘍を安定的に無制限に増幅させることが可能となった。患者由来腫瘍のWESより、MLAで多く認められるDriver genesと報告のあるKRASとPIK3CAのDriver genesを同定した。増幅させたPDX腫瘍を用いたin vitro検査(PDEモデル、3次元オルガノイド培養モデル)にてDriver genesから候補薬剤として挙げられたトラメチニブとオミパリシブの抗腫瘍効果を確認した。さらにはin vivo PDXマウスモデルによってトラメチニブとオミパリシブの併用療法が、既存治療カルボプラチンと同様に抗腫瘍効果を示し、マウス実験において高い忍容性を確認した。 MLAのような希少がんは、たとえ著しく予後が不良であっても、その実験・研究モデルの不足ゆえ図2 PDEモデルを用いた薬剤感受性試験(A)PDEモデルのシェーマ。(B)PDEモデルを用いた抗腫瘍効果。各実験は少なくとも3つの摘出片を用いて、免疫組織化学にてKi-67発現割合を複数の視野で評価した(各群n=8、平均値±標準誤差)。統計解析はDunnett multiple comparison testにて行った。* p<0.05、** p<0.01、*** p<0.001、ns; not significant。*****ns40302010***ns40302010に有効な治療開発はなかなか進まないという喫緊の課題が存在する。我々の婦人科がん同所移植PDXモデルは手術または生検から採取したヒト腫瘍をもとに高確率(80-90%)で樹立することが可能であり、ヒト卵巣がん・子宮体がんの性質を正確に保ちつつ、がんの生体内での進展を忠実に模倣する。前述のようにPDXマウスモデルにおける薬剤の抗腫瘍効果はヒトでの臨床的奏効率と強く相関するため、本研究は希少がんに対する個別化医療開発の促進に大きく寄与する可能性を持つ。さらに本研究手法は他の婦人科希少がんへ用いることが可能であるのみならず、多くの診療科のがん種に対しても応用できる。 本研究のLimitationとして、1つ目は希少がんゆえにMLAのPDXモデルを1例のみしか樹立していないことである。今後同様の手法を国内、世界中の施設に広めることで、希少がんであっても多くのPDXモデルを作製し、どのような薬剤が真に有効であるか多施設研究として実施されることが期待される。2つ目はPDXマウス作製には腫瘍発育患者由来腫瘍移植マウスモデルを用いた婦人科希少がんである中腎様癌の個別化医療開発****40ns302010113113
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