臨床薬理の進歩 No.45
142/222

B20A2.0量現発子伝遺量現発子伝遺量現発子伝遺1-1btcA/2**/miK50C/f43210gThdpaGhdpaGhdpaG1.51.00.50.0対照群タクロリムス群1510対照群タクロリムス群結  果対照群タクロリムス群した。最後にTHUNDERBIRD® Next SYBR® qPCR Mix(TOYOBO)を用いて次のサイクル条件にてPCRを行った。サイクル条件:初期変性、95 ℃60秒間を1サイクル、PCR:変性目的に95 ℃5秒間および伸長目的に60 ℃30秒間を1サイクルとして計40サイクル。内因性標準遺伝子としてはグリセルアルデヒド-3-リン酸デヒドロゲナーゼ(Gapdh)を使用した。比較CT(ΔΔCT)値と対照群を基準とした相対値は、得られたCT値よりExcelを用いて算出した。今回のqPCRに使用したプライマー配列は以下のものを用いた。 Acta2:Forward;AGTGTGATATTGACATCAGGAAGGA Reverse;ACAGAGTACTTGCGTTCTGGAGKim-1:Forward;TCCACACATGTACCAACATCAA Reverse;GTCACAGTGCCATTCCAGTCTgfb1:Forward;ACTGGAGTTGTACGGCAGTG Reverse;GGCTGATCCCGTTGATTTCCGapdh:Forward;TGTGTCCGTCGTGGATCTGA Reverse;TTGCTGTTGAAGTCGCAGGAG統計解析 CE-FTMSで測定された代謝物の解析はWelch のt-検定で実施した。qPCRの測定結果の解析はGraph Pade Prism version 7.00を用いてUnpaired t-検定で統計解析を行った。統計的な有意差はp<0.05とした。図3 Quantitative PCRの結果(A)はActin alpha 2 (Acta2)(B)はKidney injury molecule-1(Kim-1)、(C)はTransforming growth factor beta1(Tgfb1) を示す。統計解析はunpaired t-検定で行い、*p<0.05(平均値±標準偏差、n=10/群)。倫理的遵守 本研究は自治医科大学動物実験委員会より承認を得て行った(承認番号:23008-01)。マウスおよび腎線維化の評価 腎採取時のマウスの体重(平均値±標準誤差)は2群間で有意差がみられなかった(タクロリムス群:対照群 = 45.9 ± 0.8 g : 47.0 ± 0.5 g、p=0.27)。マッソン・トリクローム染色ではタクロリムス群にて腎組織の尿細管および間質の青色への染色がみられ、組織の萎縮と線維性変化がみられた(図2)。qPCR結果 腎障害および腎組織の線維化を確認するため、組織線維化のバイオマーカーとしてActin alpha 2(Acta2)および Transforming growth factor beta1 (Tgfb1)、腎障害バイオマーカーとしてKidney injury molecule-1(Kim-1)についてqPCRを行った。Tgfb1は両群間で有意差はみられなかった(p=0.26)が、線維化の指標としたActa2、と腎障害の指標としたKim-1はタクロリムス群にて対照群に対し有意に高値であった(タクロリムス群/対照群、Acta2; 1.48、 p=0.02、 Kim-1; 6.48、p=0.01 )(図3)。128

元のページ  ../index.html#142

このブックを見る