KⅠ(µM)kinact, max(min-1)考 察いずれも有意でないものの、エリスロマイシンに対するkinact,max値とKI値に関して、それぞれ0.50、0.70となった。また、クラリスロマイシンに対するkinact,max値に関してはρ=0.30、KI値に関してはρ=0.60となった。 本研究においては、ミダゾラム1-水酸化を指標に、エリスロマイシンとクラリスロマイシンのCYP3A4代謝活性に対するMBIキネティクスを、variants間で比較した。この得られた結果と、テストステロン 6-水酸化活性を指標にして得られた結果を比較すると(図3)両者は良好に対応していた図3 エリスロマイシンとクラリスロマイシンのMBIパラメータの比較5種のCYP3A4変異型(WT、.2、.7、.16、.18)におけるMBIパラメーター、KI (a、b) とkinact,max(c、d)、について野生型(黒実線)に対する相対値として示す。青実線はミダゾラム、は青点線はテストステロン9)を基質とした際の値を示す。ことから、これら二種のマクロライドのMBIパラメータは、活性中心での結合様式が異なる基質(少なくとも テストステロンとミダゾラムに限っては)を用いて評価しても大きな差異はないと考えられる。この理由としては、2つの基質でヘムと相互作用するサイトが少なくとも一部は共通である可能性が考えられる。事実、これらの基質間で、高親和性結合部位が一部overlapしていることが報告されている4)。一方、ミダゾラムには、本研究で指標とした1-水酸化部位以外にも、4-水酸化部位が存在し、それぞれは独立した結合サイトにおいて活性中心と相互作用すると考えられている4)。本研究では、定量限界による制約のため、4-水酸化部位を指標とした検討はできなかったものの、この4-水酸化148.18.180.11101000.010.11WT.7.16WT.16.7.2.18.16.2.18.16WT.2.7WT.2.7(a) エリスロマイシン(c) エリスロマイシン(b) クラリスロマイシン0.1110100(d) クラリスロマイシン0.010.11
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