ラボについて写真1 アルバート・アインシュタインキャンパス内のプライス・センターと学生寮写真2 大学キャンパス内に設置された、(イスラエルの民が、出エジプト後に荒野で生活したという経験を再現する)仮庵(かりいお)の祭りを祝うテントでした。渡米直後はマスク着用が必須で、ソーシャルディスタンスも最初の頃はありましたが、ワクチンの複数回接種が始まった頃からワクチン接種者はマスク着用が不要になり、ソーシャルディスタンスも徐々に制限が解除されていきました。反面、ワクチン接種の強制力は強力で、2回接種歴がないと大学構内にすら入れなくなりました。2021年の夏頃にはワクチン接種者の屋外マスク着用義務が不要とアナウンスされ、その直後から誰も外ではマスクをしなくなりました。その後しばらくは屋内の公共施設ではワクチン接種証明の提示とマスク着用は義務付けられていましたが、2022年春頃からそれらも必要なくなったと記憶しております。大学でも渡米後しばらくはオンラインミーティングだけでしたが、2022年の初夏頃から対面のミーティングに置き換わっていきました。 アルバート・アインシュタイン医科大学はYeshiva大学を母体とするニューヨークで最初のprivateなmedicalschoolとして、そしてアインシュタイン本人から自身の名前を使用する許可を得て創設され、現在はMontefiore病院グループと経営統合されています。ニューヨーク市内ですが大陸側であるブロンクス区に位置しております(写真1)。アルバート・アインシュタイン医科大学はユダヤ教の学校であるため、州の指定する記念日だけでなくヨム・キプールやロシュ・ハシャナなどユダヤ教にとって重要な日も休日となります(写真2)。大学内に学生寮があり、子供がいる家族も暮らしています。そのため、夕方になると大学キャンパス内の広場で多くの子供たちが毎日遊んでいました。ポスドクの寮はキャンパスより少し離れていることと、ブロンクスはあまり治安が良いとはいえないので、私の知る限り家族連れの日本人ポスドクは郊外から車で通勤していました。医学研究の成果をスコア化したランキングでは全米13位であり、NIHグラント獲得ランキングでも30位と、全米でもトップクラスの研究施設です。Hematology162
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