臨床薬理研究振興財団30年のあゆみ
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臨床薬理研究振興財団ー 30周年記念 行事/記念式典 ー 30年のあゆみ 11ましたが、実は、研究の奨励金が 200件以上、助成が 200件以上ということで、まさしく研究に対して多くの助成をしていただいていることが分かりますし、さらに若者にとって非常に重要な研究の評価という面においても、その研究の評価に関して日本臨床薬理学会に毎年寄贈していただいている財団賞があります。その財団賞がすでに39件ということですから、そういう面でも研究を強力にバックアップしていただいているということが分かるわけです。さらに今度は人材の育成ですが、1997年から本財団では「臨床薬理学集中特別講座」を開きました。皆さんの中にも受けた方もいらっしゃると思いますが、御殿場の方で1週間、缶詰になっての集中講義があるわけです。そういうところでの人材育成も行っていただきましたし、さらに海外留学でも助成いただいているわけです。このように臨床薬理学の分野で今まで、大きなバックアップをしていただいているわけでございます。私のことで申し訳ございませんが、私も実は十数年前に聖マリアンナ医科大学に移った時に、研究を盛んにやっていた時ですが、ここの財団賞をいただきました。それから97年に新GCPが施行された時に、新GCPを稼動させるためにはコーディネータが必要だということで、聖マリアンナ医科大学の看護師長に先ほどの集中講義で教育していただきました。このように、いろいろな節目節目でこの財団で行っていただいている研究の助成とか、人材の育成というのが、我が国の臨床薬理学分野に非常に大きく貢献してきたということがお分かりになると思います。本財団の使命というものを見ますと、臨床薬理学の普及と人材の育成ということですが、この2つの使命とも、この30年の間に十分果たされていると私は感じるわけでございます。ただ、皆様もご存じのように、臨床薬理学の分野はまだまだ発展していかなければいけないところでございます。我々、日本臨床薬理学会も頑張りますが、どうぞ車の両輪のごとく、これからもますます本財団にご活躍いただきたいと切にお願いするわけでございます。本日は、お呼びいただきまして本当にありがとうございました。それから本財団を今日まで支えて下さっている皆様方に日本臨床薬理学会を代表して、心から感謝申し上げます。今後ともどうぞよろしくお願い申し上げます。簡単でございますが祝辞とさせていただきます。本日はおめでとうございました。 財団法人

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