臨床薬理研究振興財団30年のあゆみ
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J APAN RESEARCH FOUNDATION選考委員会委員長を務めさせていただいております、中島でございます。本財団の主要な事業の一つは研究助成でございます。平成17年度から助成事業を一部変更いたしましたが、この財団の助成事業は、すでに30年の歴史がございますので、まず昨年度まで29年間の報告から入らせていただきます。昭和51年度から始まって平成16年度までは、3つの大きな助成がございました。それは、年度ごとに主題を選定し、募集した「研究奨励金」、若手研究者の育成を目的とした「研究助成金」そして「海外留学等補助金」でございます。1件当たりの交付金額は、研究奨励金、研究助成金はそれぞれ1件当たり300万円、100万円、海外留学等補助金には2つありまして、海外留学補助金の100万円と国際学会などに出席される50万円という国際交流でございました。これまでに多数の応募があり、選考が行われ、そして採択されてきたわけですが、その採択率は、研究奨励金では16%、研究助成金では36%、海外留学補助金では32%でした。また、29年間のそれぞれの交付金額は、研究奨励金は6億1,800万円、研究助成金は2億200万円、海外留学等補助は1億4,948万円でした。その合計金額は約9億7,000万円で、先生方の研究に利用していただいていたわけです。平成17年度は少し変わりまして、研究助成に関しては研究奨励金一本に絞らせていただきました。交付金額を1件200万円とし、募集人数を多くしました。今年度は、財団設立30周年ということで特別に多くなりまして、25件募集いたしました。それから海外留学助成金につきましても、従来の金額から大幅にアップされました。1件350万円/年・2年を限度ということで、2名募集いたしました。もう1つは、国際共同研究助成でございます。これは臨床薬理に関する研究を振興するためアジア諸国の研究者を日本の受け入れ研究機関に招聘し、受け入れ研究者と共同研究していただくということで、本事業は3年目に入ります。各選考委員の先生方に1件1件ご評価いただき、その後、選考委員会におきまして慎重に審議いたしました結果、研究奨励金につきましては129件の応募の中から25名が採択されました。129件から25件という5倍以上の競争率の中から採択された受領者の先生方は誇りに思ってよろしいのではないかと思います。海外留学助成金につきましては6件推薦がございまして2名が採択されました。国際共同研究助成に関しましては、申請がありました1名につきまして認可を与えております。今年は、自治医科大学からの推薦された先生が採択されました。●選考委員会報告平成17年度 選考委員会委員長 臨床薬理研究振興財団 理事 中 島 光 好14 30年のあゆみ ー 30周年記念 行事/記念贈呈式 ー30周年記念 行事/記念贈呈式 FOR CLINICAL PHARMACOLOGY

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