臨床薬理研究振興財団30年のあゆみ
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臨床薬理研究振興財団 1947 板倉 武「治療学提要」出版 1949 板倉 武「治療学概論」出版 1957 砂原茂一ら:抗結核薬の二重盲検比較試験 1969 臨床薬理研究会設立(砂原茂一会長) 1970 臨床薬理研究会機関誌「臨床薬理」発刊 1970 関 隆「臨床薬理学入門」出版 1971 鈴木哲哉「臨床薬理学」出版 1972 自治医大に臨床薬理学教室開設(海老原昭夫) 1975 臨床薬理研究会海外研修制度発足 1975 臨床薬理研究振興財団設立 1980 「臨床薬理の進歩」発刊 1980 日本臨床薬理学会設立(木村栄一理事長) 1980 日本臨床薬理学会海外研修制度発足 1981 第8回国際薬理学会(東京,江橋節郎会長) 1985 日本薬物動態学会設立 1988 日本 TDM 学会設立 1989 GCP 公表 1991 日本臨床薬理学会認定医制度発足 1995 日本臨床薬理学会認定薬剤師制度発足 ー 30周年記念 座談会 薬物治療の進歩と臨床薬理学 ー 30年のあゆみ 37それからあと、砂原先生は国立療養所の研究班グループを作って、ストレプトマイシンの抗結核の二重盲検をやられていますね。そういうことで、非常に立派な方だったということを記憶しています。山村 砂原先生は、財団の設立発起人になりましたよね。鈴木 ええ、砂原先生にはこの財団の設立発起人のお一人としてご尽力いただきました。また、当時、第一製薬は結核の薬をメインにしておりましたから、砂原先生にはずいぶんお世話になりました。海老原 砂原先生が中心となってストレプトマイシンの二重盲検試験を実施し、これが日本で初めての二重盲検試験だろうといわれていますが、二重盲検試験、あるいは比較試験というのは、1937年頃にCornell大学のGoldという人が、キサンチン誘導体の狭心症に対する効果について行ったのが世界で最初といわれています。1950年頃からイギリスでHillという人が、ストレプトマイシンの比較試験を行っていますね。日本ではそれから10年とか、20年とか遅れて始まっているんです。財団法人世界 0日本 臨床薬理学の歴史 1747 Lind 壊血病のレモン・オレンジ試験 1937 Gold H キサンチン誘導体の二重盲検試験 1947 Hill B ら肺結核に対する SM の比較試験 1947 Gold H コーネル大学に臨床薬理学教室の開設 1960 Laurence DR“Clinical Pharmacology”出版 1976 Melmon KL, Morreli HE“Clinical Pharmacology”出版 1976 Avery GS“Drug Treatment”出版 1980 第1回世界臨床薬理学会議(ロンドン, Dollery会長) 1983 第2回世界臨床薬理学会議(ワシントン, Lemberger会長) 1986 第3回世界臨床薬理学会議(ストックホルム, Sjöqvist 会 1989 第4回世界臨床薬理学会議(ハイデルベルク・マンハイム 1992 第5回世界臨床薬理学会議(横浜, 清水直容会長) 1995 第6回世界臨床薬理学会議(ブエノスアイレス, Teragno会 2000 第7回世界臨床薬理学会議(フローレンス, Velo会長) (controlled trialのはじめ) 長) Dengler 会長) 第1回 ICH*(ブリュッセル) 長) * ICH 日米欧医薬品規制整合化国際会議(International Conference on Harmonization of Technical Requirements for Registration of Pharmaceuticals for Human Use) 出典:海老原昭夫.日本臨床薬理学会(編)臨床薬理学第2版、医学書院、2003:13

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