臨床薬理研究振興財団30年のあゆみ
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臨床薬理研究振興財団ー 30周年記念 座談会 薬物治療の進歩と臨床薬理学 ー 30年のあゆみ 47「臨床薬理の進歩」創刊号ほか冊子■■■臨床薬理の進歩■■■海老原 もう一つは、臨床薬理研究振興財団が30年、事業を展開してきて、そのまとめを毎年『臨床薬理の進歩』という冊子にして、多くの研究機関に配付しております。これも非常に高く評価されております。多くの人がこれを参考にして研究したり、また勉強したりしているわけですが、この『臨床薬理の進歩』についても触れていただければありがたいと思います。藤村財団の機関誌である『臨床薬理の進歩』は昭和55年に創刊され、本年度までに26冊が刊行されています。本誌は全国の大学医学部長、薬学部長、研究科長、関連の医・薬学部教授、及び医薬系大学の図書館等に、毎年全部で 1,600冊が送付されており、本誌が臨床薬■■■事業検討委員会の立上げと今後■■■鈴木 財団を囲む環境の変化も踏まえ30周年を機に、海老原先生を委員長とした検討委員会を設置しまして今後の事業内容のあり方を検討しました。特に研究奨励において、今までは、各分野の臨床薬理学の振興を目的に、テーマを決めて30年間やってまいりましたが、分野・テーマ選定は一巡しましたので、今後は研究助成と一本化し、本財団の目的に沿って幅広く臨床薬理の研究を助成してまいりたいと考えております。なお、検討内容の詳細は後ほど委員のお一人である藤村先生理に関する重要な情報源となっているものと考えられます。この『臨床薬理の進歩』には、これまで財団が行っている研究助成事業で得られた研究成果をもとにして書かれた論文が掲載されています。よりご説明があるかと思いますが、これからの財団の事業を通じて、わが国の臨床薬理学の理念と方法とが一層正しく成熟・定着し、わが国の健康文化に貢献していくことを願っております。海老原 どうもありがとうございました。 今、理事長からのお話がありましたように、この財団は臨床薬理の発展のために寄与できるように努力していきたいということで、非常にありがたい話をいただきました。今後の事業展開につきましては、ただ今、お話がありましたように、検討委員会が作られ、検討の結果、大体の方向が決められました。そのへんのことについて藤村昭夫先生に解説いただきたいと思います。財団法人今後の事業展開

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