臨床薬理研究振興財団30年のあゆみ
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J APAN RESEARCH FOUNDATION藤村お話のありました事業検討委員会では、財団の今後の方向性について「合理的薬物療法の確立を目指した世界に通用する研究へのさらなる支援と、それにかかわる研究者の育成にある」との結論に達しました。この方向性を推進するためには、限られた事業費を最大限に活用する必要がありますので、すべての研究者を支援の対象とするのではなく、期待される若手及び中堅の研究者に的を絞った重点的な研究助成が必要である、との基本認識に立って、新規事業内容をとりまとめました。その詳細は17年度助成事業に既に具平成17年度 助成事業の概要体化されておりますので詳細は省略しますが、若手・中堅研究者の育成を目指して従来の研究奨励金と研究助成金を一本化いたしました。これまでの海外留学等補助金に代わるものとして新たに作られた海外留学助成金は、臨床薬理研究に実績のある施設に留学し、将来臨床薬理学の発展に寄与する若手研究者を対象とすることにいたしました。留学者1名について年間 350万円の助成額は現時点では、わが国の民間財団の中ではトップクラスです。また、国際共同研究助成ですが、この研究助成は新研究奨励金募集研究分野:臨床薬理学募集形態:公募(7月〜9月)応募資格:臨床薬理研究に従事、またはそれを志す研究者(満45歳以下)交付金額:1件200万円交付件数:25件程度(内5件は30周年記念特別枠)募集要項:申請書用紙等は、財団ホームページ(7月以降)を参照海外留学助成金募集形態:財団理事、評議員、選考委員等からの推薦(7月〜9月)応募資格: 1 )臨床薬理研究に従事、または従事しようとする若手研究者国際共同研究助成事業アジア地域の研究者を国内研究機関に招聘し、臨床薬理に関する共同研究の推進を助成財団理事、評議員等からの推薦、毎年1名ずつ、原則として2年間の助成日本臨床薬理学会「臨床薬理研究振興財団賞」の寄贈日本臨床薬理学会にて選考・授与学術奨励賞:1件300万円、1名、学術論文賞:1件50万円、若干名交付金額:1名につき、年間350万円(以内)、原則として2年間交付交付件数:2名程度2 )臨床薬理研究の実績のある施設への留学48 30年のあゆみ ー 30周年記念 座談会 薬物治療の進歩と臨床薬理学 ー FOR CLINICAL PHARMACOLOGY

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