臨床薬理研究振興財団30年のあゆみ
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J APAN RESEARCH FOUNDATION設立30周年を迎えるに当たり、存在感のある財団を志向する視点に立ち、事業の方向性を再検討する「事業検討委員会」が、海老原昭夫(理事)委員長のもと、北澤式文、中島光好両理事、岡 希太郎、藤村昭夫両評議員を委員として設立され、平成15年7月18日、同年10月22日に委員会が開催された。検討の結果、当財団の今後の方向性については「合理的薬物療法の確立を目指した、世界に通用する研究への更なる支援と、それにかかわる研究者の育成にある」とし、期待される若手および中堅の研究者に的を絞った重点的な事業展開を下記の通り計ることとした。これまでの研究奨励金(募集課題を設定し助成)そして研究助成金(若手研究者に対する助成)を廃止し、「若手研究者を対象とした、医療・薬物治療の進歩に、発展に役立つ「ヒト」を対象とした研究およびそれを支える臨床応用のための研究を助成」する『研究奨励金』に集約した。補助的な海外留学や国際交流への助成を廃止し、「臨床薬理研究に従事しているか、もしくは志のある若手研究者を対象とし、数名に交付」する『海外留学助成金』に転換した。2年間は試行期間であったが、平成17年度より、「日本とアジア地域諸国相互の臨床薬理研究の振興・発展と臨床薬理研究者の育成に貢献すること」を目的として実施することとした。日本臨床薬理学会に寄贈し、今後も継続することとした。(招聘者:中国に限定)海外留学補助金国際交流補助金試行期間日本臨床薬理学会に寄贈(招聘者:アジア地域)研究奨励金海外留学助成金推薦にて実施継 続64 30年のあゆみ ー 助成事業の新たな展開 ー〜平成16年度研究奨励金研究助成金研究助成海外留学助成国際共同研究助成(アジア地域研究者招聘)臨床薬理研究振興財団賞平成17年度〜【研究助成】【海外留学助成】【国際共同研究助成(アジア地域研究者招聘)】【臨床薬理研究振興財団賞】主な助成事業助成事業の新たな展開 FOR CLINICAL PHARMACOLOGY

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