第一三共株式会社 代表取締役社長 兼 CEO公益財団法人 臨床薬理研究振興財団 理事中山 讓治1040周年に寄せて 臨床薬理研究振興財団設立40周年、誠におめでとうございます。永きにわたり財団を支えていただきました歴代の役員、関係者の皆さま方のご指導・ご支援に深く感謝申し上げます。 臨床薬理研究振興財団は、旧 第一製薬株式会社からの寄附により1975年に設立され、同社及び第一三共株式会社の継続的な支援により臨床薬理分野に対する研究助成を行う財団として歩んでまいりました。また、財団と同時期に設立された日本臨床薬理学会とは、助成対象研究者の多くが会員であり、臨床薬理研究振興財団賞贈呈などを通じて、良好な連携を取りながら事業を推進させて頂いています。財団は、「ヒト」を対象とした臨床研究に対する研究助成、及び海外留学をする若手臨床薬理研究者への支援を中心に、時代の要請に適合した臨床薬理研究振興を実施してまいりました。 製薬産業を取り巻く現状を考えますと、生命科学の発展により病態に関して詳細な解明が可能となったことが、創薬シーズの増加に大きく寄与しています。一方で、生体恒常性を維持するための精緻な生体システムにおいて特定機能だけに作用する医薬品の開発が難しいこともまた事実であります。このような現状において、健康寿命延長に貢献する創薬につながる臨床薬理研究を志す使命感に燃えた研究者が鋭い洞察力と柔軟な思考で取組む研究を財団が支援することにより、人類の健康に貢献することを祈念しています。 臨床薬理研究振興財団は設立以来、その継続した活動により創薬の原点である臨床薬理研究の振興に特化し、特徴のある財団となりました。これは社会的に極めて意義深い成果であると考えます。この度実施した研究助成金等交付者を対象とした研究活動調査においても、約9割の方が財団助成のインパクトは大きいと評価されたことからも財団の意義は再確認できました。40周年を機に改めて財団設立趣意に思い至り、加えて関係各位の今後一層のご支援をお願いいたしまして、ご挨拶とさせていただきます。臨床薬理研究振興財団設立40年に寄せて40周年に寄せて
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