臨床薬理研究振興財団40年のあゆみ
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医療法人 茨城愛心会 古河病院 顧問公益財団法人 臨床薬理研究振興財団 顧問海老原 昭夫1240周年に寄せて 私は昭和59年に臨床薬理研究振興財団(以下、「財団」と略記)の評議員、平成8年には理事となり、そして平成27年6月を以て理事を退任いたしました。財団は平成27年には設立40周年を迎えたわけですから、私はそのうちの33年間の長きにわたって、評議員、理事として、財団の歴史に関わってきたことになります。この33年の間にはいろいろなことがありました。まず特記すべきことは、よくもあの早い時期に臨床薬理という新しい分野に特化した財団の設立に踏み切ってくれたということです。当時の関係者の方々の先見の明に敬意を表したいと思います。早くからこのような財団ができて私達をサポートしてくれたことが、その後の臨床薬理学の発展に大いに役立ったということは誰も否定し得ないところです。平成19年には第一製薬㈱は三共㈱と統合し、第一三共㈱となりましたが、この時も財団はそのまま継続されることになり、それ以後も臨床薬理学の発展に尽くしました。 平成22年には法改正により、財団法人から公益財団法人に移行しましたが、この時は、他の多くの財団に比して、たいへん速やかに、スムーズに移行することができました。これひとえに、財団が従来から、設立の趣旨に沿って、公明正大に運用されてきたことに加え、財団事務局の方々の惜しみない努力の賜物だと思います。 私が在任した33年の間には、最も重要な事業である研究奨励金の選考委員を14年間つとめ、また24年間は、研究報告集「臨床薬理の進歩」の編集委員をつとめました。「臨床薬理の進歩」は研究奨励金による研究成果の論文をまとめた冊子で、年一回の刊行です。これには海外留学助成の報告、国際交流研究の成果も掲載されます。この冊子は毎年、約1,600部が印刷され、全国の臨床薬理関連施設に送付されています。したがって全国の医科大学、薬科大学の主要講座や図書館など、どこへいっても、この冊子が、書架に並べられ、それぞれの研究に役立てられていることを見ることができます。このような冊子の編集に、24年間も携わってきたことを、私はたいへん誇りに思っています。 ここで、私は財団の理事から退任いたしましたが、このすばらしい財団が、今後ますます発展することを心から願って止みません。私と臨床薬理研究振興財団

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