臨床薬理研究振興財団40年のあゆみ
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Japan Research Foundation for Clinical Pharmacology慶應義塾大学 名誉教授日本臨床内科医会 会長公益財団法人 臨床薬理研究振興財団 評議員猿田 享男1540周年に寄せて 臨床薬理研究振興財団の財団設立40周年、誠におめでとうございます。 私は日本臨床薬理学会に関係していたことから、評議員にさせていただいたと思っており、すでに15年以上が経過してしまいました。この間、理事、評議員の先生方が親しい方々ばかりで、評議員会や成果報告会に出席させていただくのが大変楽しみでありました。 財団の事業の中で最もお世話になりましたのが、海外助成事業で、教室の関係者が助成金でスイスやフランス等、資金の関係で留学し難い大学・研究所に留学し、特殊な技術を習得させていただいたことであります。このように大変お世話様になっている当財団に少しでも役立つことが出来ないかと考え、臨床薬理学講座のない医科系大学に、臨床薬理学の講座新設をお願いしてきましたが、これまでなかなか効果があがりませんでした。しかし、2009年文部科学省が開始した医科系大学における橋渡し研究支援事業で、拠点となった大学でシーズの発掘、育成そして臨床研究・治験の実施体制の整備、さらに厚生労働省でも早期・探索的事業や臨床研究中核病院事業を開始したことで、臨床薬理に精通した方々の需要が各大学や大病院で急速に高まりました。また大学における基礎・臨床研究の在り方も変わり、学生教育で知財権の獲得、薬物の製造、First in man試験や臨床研究・治験等、臨床薬理教育の重要性が強調されるようになりました。また今年度、日本医療研究開発機構が創設されたことで、基礎および臨床研究の在り方も変わり、基礎研究の実用化促進に一層拍車がかかると思います。このような動きは、当財団にとってきわめて重要であり、このような動きを上手に捉えて、今後一層発展してくださることを願っています。臨床薬理研究振興財団設立40周年にあたって40年のあゆみ

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